野菜茶ができるまで
  • 土づくり
    まずは土づくりから始まります。目指すのは、草や虫たちも共生できる自然な形の豊かな土。できるだけ耕さず、雑草を含むいろいろな植物が育ち、やがて枯れては土に還り養分となる。そんな自然な循環でできる土づくりを目指しています。
  • 種まき
    野菜の種を蒔きます。前の年に採種して冷蔵保存しておいた種を使います。時期や気温、身近な植物の変化を参考にして、最適な時期に種を蒔きます。野菜茶の原料が小さな種から始まります。
  • 育苗
    苗を育てます。苗の土は、刈り取った野草を山積みにして、数年経って自然と朽ちて分解し、土となったものを使います。日々の水やりなどから、ひとつひとつの苗を、無加温で丁寧に育てます。
  • 作付
    畑に作付します。雑草を取り除いたり、籾殻や藁を敷いたりして、作物が育ちやすい環境をになるよう手助けします。多肥料による過剰な生育ではなく、野菜が本来持つ力で、たくましく、引き締まるように育てるように心がけます。
  • 種とり
    種とりも行います。自家採種を続けることで、その土に合う野菜になります。充実した種を、網・風・水を使って丁寧に選別します。採種した種は専用の冷蔵庫で大切に保管。そして次の世代へ続いていきます。
  • 収穫
    いよいよ収穫です。早すぎず遅すぎず、ちょうどおいしい時期の収穫が大切です。よく実り、キズなどが少なく、充実したものを収穫します。収穫後は鮮度が落ちないように、すぐに加工作業へ移ります。
  • 洗浄
    加工作業の始まりは洗浄から。収穫した野菜をしっかり洗います。水に浸けて何度も洗い、異物を取り除きます。さらに土が付いた根菜は高圧洗浄。キズなどは手作業で切り落とし、おいしい部分を残します。
  • 乾燥
    洗浄した野菜をスライスし、トレーに並べて乾燥させます。食品乾燥機を使い、約20時間ほどかけて、しっかり水分を落とします。野菜の風味が残るように、野菜に合わせて乾燥温度を調整します。
  • 粉砕
    乾燥した野菜を細かく砕きます。機械を使い、微粉砕ではなく粗粉砕にすることで、野菜の風味が残る大きさにします。作業中は湿度に注意し、除湿を行いながら、乾燥した環境で行います。
  • 焙煎
    粉砕した野菜を焙煎します。最もおいしくなるように、野菜によって焙煎時間を変えます。加熱する温度、時間、見た目の色、そして香りなど確認しながら、全て手作業で丁寧に行います。
  • 袋詰
    出来上がったものを袋詰します。ティーバッグに詰め、それを個包装に袋詰し、袋をシーラーで圧着して閉じます。衛生面と湿度に注意しながら、ひとつひとつ、手作業で袋詰します。
  • 出荷
    ラベルを貼り、梱包して出荷です。種まきから半年以上をかけて、一つの野菜茶が完成します。生産から加工までこだわり抜いた、安心安全の野菜茶をお召し上がり下さい。